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仮想通貨の価格が上がる理由は?

仮想通貨は裏付け資産がないものが多く、ほとんどが無から創造された価値であることは間違いありません。しかしそれでも価格が上昇し、利益を獲得することができる反面、やはり無からの創造の反動であるのか急に下落することがあります。今回は仮想通貨の価格が上がる理由を考えてみました。

解放された需要

結論から言うと需要と供給の一択です。増長された需要に対して抑圧された供給が組み合わさることで莫大に価格が上昇することが2021年に勃発しました。

利益に対しての欲望

バブルの際には何を買っても利益が出ていました。どんな将来性のない銘柄でもキラキラしたロードマップによっていくらでも後からトークンを買いにくる輩がいるため価格は上昇し続けて言いました。

一つの銘柄が上昇すると関連銘柄も上昇するのでは?と言う根拠のない希望から銘柄はどんどん加速の波が発生していました。もっと稼ぎたい。次はこれが上がるんじゃないか。この銘柄が上昇したからあれも上がるだろう、と言うやつです。

メタバースやNFTによる将来への投機

現時点でメタバースが流行るかというと技術的にまだ厳しいかなと言うのが私の考えているところです。しかしメタバースは今後はやると言われており、FacebookがMetaと名前を変えてまででも舵を大幅に切ったことで確実性が少し高まったと言えるでしょう。

NFTに関しても、想像しうる全ての事柄がNFTに置き換えられるとまで言われていることもあり、実際にNFTであれば、改竄できない、オリジナルを容易に確認できる点からも今後採用する企業などは多く出現することは間違いありません。これらから需要が一定以上存在することは言うまでもありません。

整備されたプラットフォーム

現時点で完全に整備されたかと言う論点では微妙ですが、昔と比較すると誰でも容易にモバイルからアクセスでき、カード決済やオンチェーンウォレットで政府に監視されることなく資産を保有し、どこでも移動できるため、政府が腐っているような国では一定の需要があります。2021年ではアフリカやブラジルでのトレードボリュームが群を抜いていました。

抑圧された供給

先述の項では需要に関して記載したのですが、もちろん供給も制限されていると言えます。このサイトの主題とも言えるIDOを例に挙げてみると2017年にあったICOとは異なり、一人が購入できる金額は200ドルや500ドルといった少額になっています。

恣意的に生成された歪み

IDOなど参加者は制限されていることに加え、ロックアップや12ヶ月に一度のベスティングなどによって供給量が著しく制限されています。これによって供給<需要の状態になり、価格が上がりやすくなります。

NFTによって供給は増えない

2022年で起きた上昇の要因の一つとも言えるのがNFTの流行でしょう。 NFTは非代替性トークンであるため供給量が一定、そして後から増えることがないに加えて数量は非常に少ないです。

まとめ

こうした背景を鑑みて2022年ではプロジェクト内容はもちろん有望なものはあると思うのですが、抑圧された供給に対して、どこでも誰でも購入することができ、コロナによって余った資金が流入、つまり需要が増加したため価格が上昇したと言えるのではないでしょうか。